がんの痛みについて
日本のがんの痛みの治療

がんの痛みの治療は、WHO(世界保健機関)がつくった「WHO方式がん疼痛治療法」にもとづいて行われます。この治療法では、がんの痛みの治療に使用する痛みどめ(鎮痛薬)を3段階に分けています。

> WHOの3段階除痛ラダー

いまのところ、日本では、がんの痛みをかかえる患者さんのうち、痛みをとりのぞくことができている割合は、がんセンターでは約60%、大学病院や民間病院では約50%程度であるといわれています。
このグラフは、主要先進国の医療用麻薬の消費量を示したものです。
医療用麻薬の消費用は、その国の痛みの治療の普及率をあらわす指標になります。これを見ると、日本は他の先進国と比べて最低レベルであることがわかります。

 
医療用麻薬(モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルの合計)消費量
 

このように、がんの痛みをとる治療法があるにもかかわらず、いまだに多くの患者さんが痛みに苦しんでおり、こうした現状の改善が強く望まれています。ここ数年は、日本でも少しずつがんの痛みの治療への取り組みが進んできています。