がんの痛みについて
がんの痛みはとれるもの

がんの痛みは、がまんする必要はありません。がんの痛みをそのままがまんしていると、眠れなくなったり、食欲がなくなるだけでなく、生活する気力や、治そうという気持ちがなくなることさえあります。

 
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患者さんには痛みをコントロールするために十分な鎮痛薬を要求する権利があり、医師にはそれを投与する義務がある(WHO)
 
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全世界に向けてがんの痛みの治療を広める活動を行っているWHO(世界保健機関)は、「がんの痛みからの解放 -WHO方式がん疼痛治療法-(1996年 第2版発行,金原出版)」の中で、「がんの痛みは治療できる症状であり、治療すべき症状である」と宣言しました。

がんそのものの治療法はいまも進歩を続けていますが、がんの痛みの治療法にも、さまざまなものがあり、患者さんは、その両方の治療を同時に受けることができます。
がんの痛みがやわらいでくると、気持ちがやわらいだり、痛みのためにできなかったことが再びできるようになります。食べようという気持になったり、夜も眠れるようになります。いつもどおりの生活を取り戻すことができるのです。

 
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また、がんの痛みは、患者さんだけが抱え込む問題ではありません。患者さんご自身ががんの痛みに向き合おうとする気持ちを持つこと、そしてご家族や医療スタッフなど患者さんを支える周りの人たちが、がんの痛みを理解するためにコミュニケーションをはかることが大切です。そうすることによって、がんの痛みの治療がスムーズに進みます。
WHOはまた、「患者さんには痛みをコントロールするために十分な鎮痛薬を要求する権利があり、医師にはそれを投与する義務がある」ともいっています。痛みがあらわれたら、がまんしないですぐに医療スタッフに相談するか、ご家族に伝えてください。なるべくはやく、痛みを取り除くようにしましょう。