
秋田県看護協会訪問看護ステーションあきた 菊地 富貴子
在宅ホスピスケアとは 最後まで家で家族やペットと過ごしたいと希望される場合のケアです。当ステーションの実施件数は、平成14年度から毎年およそ23〜25例でしたが、16年度は30例を越え、今年度は41例に増えています。自宅での看取りも毎年10例以上あります。
在宅ホスピスケアを受けるには、まず訪問介護を受けていただくことが必要です。主治医から勧められた場合には、直接看護ステーションにお問い合わせ下さい。主治医からお話がない場合は、「在宅訪問看護を受けたい」とご本人やご家族の方から主治医にお話しいただくか、病院の医療相談室や担当看護師にお尋ねください。申込先は各地域の訪問看護ステーションです。また訪問看護の内容については、訪問看護師が直接説明に伺うことも可能ですので、いつでもご連絡ください。
ご自宅には看護師がお伺いします。身体の状態の観察や、がんに伴う病状の変化や判断、またご自宅での入浴や身体の清潔に関する援助、身体の動きに併せた排泄の援助、療養環境の整備、がんの痛みや様々な症状を緩和するためのケアに加え、薬の使用方法の相談、介護相談を行います。訪問看護師は患者さんの立場から、医師との橋渡しをします。また痛みについて細かく観察し、情報を集め、日常生活に不便がないように工夫し、薬の使い方や副作用の対策や防止に努めています。患者さんのみならずご家族の日常生活や心の悩みの相談もお受けします。
訪問介護開始時にはまず患者さんとご家族と面接し、双方の希望をよく聞き調整します。また病院の担当医や看護師と引き継ぎ、自宅の療養環境を整えて受け入れ体制を整えます。
最後までご自宅で過ごしたい場合は、状況に合わせて訪問看護の頻度を検討します。24時間体制のステーションは、ご連絡があればいつでも対応できます。また主治医の訪問医療を依頼し、安心して療養できるよう体制を整えます。定期的な往診のみならず、具合の悪いときはその都度先生と相談しながら行っていきます。
またご自宅では不安が強い場合には、病院での受け入れはいつでも可能です。希望があれば入院できます。あくまでもご本人の希望に添えるよう、ご家族の相談にのり、最善のことができるよう支援します。
このように訪問看護ステーションでは、患者さんが早い時期から安定した生活を少しでも長く送ることができるよう、その人がその人らしく生き抜くためのお手伝いをさせていただいているのです。
・基調講演1「がんの痛みと医療用麻薬」
・基調講演2「心のケア・家族のケア」
・シンポジウム1「がんの治療に必要な緩和ケア」
・シンポジウム2「秋田市医師会での取り組み」
・シンポジウム3「ホスピス病棟では」
・シンポジウム4「在宅ホスピスケア」
・秋田宣言