
患者さんと医療スタッフが痛みの強さについて話し合うときには、お互いが共有できる痛みの強さの「定規(ものさし)」を設定します。これによって、痛みの強さを正確に理解しあうことができるようになります。痛みの強さのあらわし方(痛みの評価方法)は、施設によって異なる場合がありますので、受診時に医師や看護師に相談してください。もし、医療スタッフから示された方法では自分の痛みをあらわしにくいと感じた場合は、そのことを伝えてください。
患者さんは、まず、自分が想像できるかぎりの最高の痛みの強さをイメージしてみてください。それを「10」としましょう。痛みのない状態は「0(ゼロ)」とします。そうしたとき、0から10の間で、「今」の痛みの強さはどのあたりになるかを医療スタッフに伝えて下さい。痛みどめの薬を使ったときは、薬を使う前の痛みの強さと比べてどう変わったかを伝えて下さい。たとえば、「薬を使う前は8、薬を使ったら4(痛さは半分になった)になった」というようになります。でも、「まだつらい。もっと痛みをなくしたい」と思ったら、そのように話してください。ここで一番大切なのは、数字や目盛の大小ではなく、治療前よりも治療後に痛みの強さがどう変わったか(弱くなったか、強くなったか)をみて、治療が十分かそうでないかを判断することにあります。
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VAS(Visual Analogue Scale:ビジュアル アナログ スケール、
視覚的アナログスケール)
「今のいたみはどのあたりですか? 印をつけてください。」
VASは、10cmの直線を引き、その左端を「痛みなし」、右端を「想像できる最高の痛み」としたときに、患者さんに現在の痛みがどのあたりにあると感じるか印をつけてもらい、左端から印までの長さを測定して痛みの強さを評価するものです。
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NRS(Numerical Rating Scale:数値的評価スケール)
「10を最大の痛みとした場合、今の痛みはどのあたりですか?」
NRSは、いろいろな医療機関でしばしば患者さん自身の記録に用いられている方法です。
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VRS(Verbal Rating Scale:カテゴリースケール)
「今の痛みはどの程度ですか? 次の言葉であらわしてください」
VRSは、痛みの強さの数字を口頭で回答する方法です。
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フェイススケール
「今の痛みに最もあてはまる顔はどれですか?」
小児や高齢者には次のようなフェイススケールを使うこともあります。ただし、顔の表情は痛みだけでなく気分やその他の症状も示してしまうことがあるので(痛みがなくても不安や悩みがある場合は苦しい顔を選んでしまう)、フェイススケールでは正しい痛みの評価が難しい場合もあります。